このページは生徒さんインタビューシリーズ。第9回目はスタジオミュージシャン、サックス奏者のYさんにお越しいただきました。では、どうぞよろしくお願いします。


どうやってこの教室を知りましたか?

子供にピアノレッスンする時に何か参考になるものはないかと探していたんですが、あるピアノ教室の先生からお借りした昔の音楽雑誌の中に佐々木基之先生の連載を見つけて、面白い記事だなぁと思って。それで分離唱って言葉を初めて知って、いろいろ調べたんです。

それで、本を購入されたんですね。

はい。「耳をひらいて心まで」と「耳をひらく」の両方買って読んで、これは実際体験してみたいなと思って。で、どこかで教えている人はいないかな…と調べたらここのHPを見つけたんですよね。だけど、私は疑り深いので(笑)、どんな人が教えてるのかなと思って、ボンアートに行ったんですよね。

※ ボンアートは慎純が定期的に演奏しているカフェラウンジです。

カフェラウンジ「Bonart」
http://cafebonart.com/

そこでもし何も思わなかったらやめようと思ってたら、すごい演奏が素晴らしくて、これはただ事ではない…って思って(笑)。最初はお茶だけのつもりが、ごはんまで食べて、またお茶を飲んで、結局3時間くらいずっと聞いていたと思います。

そんなに長い時間弾いていましたっけ?

そうです。そうです。

僕はその時、Yさんが…、っていうかお客さんがいるっていうの分かってましたから、お客さんがいるまでは、たっぷり弾いてあげようと思ったんです。あくまでもBGMですから、聴いてるか聴いてないかわからないけれども、とにかく耳には入ってるだろうから、少しでも良いものを感じてくれたらいいなって。そんな感じだったんですよ。

それで、慎純さんが休憩に入られた時に話しかけて、「演奏すごい良かったです」みたいな感じで(笑)

そして、「分離唱を教えているんですよね?」みたいな事を聞いて、そしたら「ハーモニングミュージックスクール」で検索してくださいって言われて、ああ、実はもうすでに検索しましたけどね(笑)って思ったけど「わかりました」みたいな会話があって。そこでもう実はすでにHP見てますっていうのはちょっと恥ずかしかったので…(笑)

実はその当時、なんか、こう、音楽をやっていく上でのちょっとしたつまづきみたいなものがあって、なにか新しいものを探していたんです。私が良さそうだと思っている音楽の形に近いのかな…と、本を読んでそう思ったんですよね。だから、これを是非知ってみたいなと思ったんです。

その本を読んだ時のイメージと僕の演奏に何か共通するものを感じたんですか?

う~ん…。正直演奏を聴いた時はそこまでは分からなかったんですけど、ただ、曲がすごいシンプルなのに、どうしてこんなに良いのかな?っていうのは思って。

たしかその時、僕はポピュラーミュージックやJポップなんかを弾いたんですよね?

そうですね。だけどこんなにいい曲だったっけ?みたいな。この人はただ者ではない…みたいに思って(笑)こういう演奏をする人は間違いないって。

ありがとうございます。プロのミュージシャンの方にそう言う風に言って頂けると僕も嬉しいです。その後、実際レッスンに受けるようになっていかがでしたか?

実際にレッスンを受けてみて、自分が仕事として音楽に接してて、結構な頻度で演奏している中で、これだけ「聴くこと」に重点をおいた時間ってなかったなぁ…って思いましたねまず、すぐに音を出しちゃうっていうか、演奏しちゃうので。

その前に「聴く」ってことが、大事だとは頭ではわかっていたし、日々実践していたつもりだったんですが、ここまで聴くって事だけに集中した時間っていうのは持ったことがなかったので、それがとても良かったです。

それが、その演奏にも役立っているのもそうですけれど、すごく落ち着く時間を持てたっていう喜びもありましたね。

今、演奏にも役立ったとおっしゃっいましたが、何か具体的に自分の中で何か変化がありましたか?

他の人の音を出来るだけ尊重しようという気になりましたね。それがどんな音であれ、っていうか…。昔は私、あまり自分の好みじゃない演奏する方がいると、それだけで「ああ~っ」て思ってたんですけれど、それはそれなりに理由があるし、尊重しようという気持ちになったというか…。

でもその中で、自分はそこにただ合わせるんじゃなくて、自分も自分でありながら、お互いに良い接点を見つけられればな…っていう感じなことを思うようになりました。

ハモっている感覚を体験することで、音楽ってこんなふうにあったらよさそうだなっていうモデルが出来たっていうか、自分はどういう音楽に感動するのか、とか、どういう音楽が好きなのか…の答えが1つ見つかったっていう感じですね。

たしかブラジルでどこかで似たような音楽があるっておっしゃっていましたよね?

Yさん:はい。ブラジルで教会音楽を元にしたポップスが盛んな地域があるんですけれど、私はそれがすごい好きで、なぜ、それが好きなのかっていうのが納得できたっていうか…。

近いものがあったんですね。

そうですね。

Yさんは連弾とかやっていても、すごく聴いてくれているんですよね。技術的には簡単なものを選んではいますが、だいたい初見で弾かせちゃうものですから、いきなりは難しいかな?と思ったんですけれど。だけど、初見で弾くはじめの音からちゃんと聴いてくださってて、調和しようって意識が感じられて本当に素晴らしいなと。やっぱりプロの演奏者だなって思いましたね。

ありがとうございます。そうですね、実は合奏をしたいみたいな意識はずっとありまして、自分が目立ちたいというよりは合奏したいというのが元々強かったってものあります。

先生と連弾する時は、最初に音感レッスンをしてから連弾するので、いつもよりちょっと集中力とか耳の状態がクリアになっているから、その状態でやっているから余計にそうなったのかもしれません。

お互いに聞きあう連弾っていうのは、すごく楽しいですよね。

楽しいですね。楽器というのは、そんな急にうまくならないし、それはそれなりに時間もかかって練習も必要なんですけれども、それとは別のところで、「聴く」ことによって音楽の精度が上がるんだっていうのがわかったのは大きな発見でした。

もしこのスクールを紹介するとしたら、どういう人に紹介したいですか?

私は歌は歌わないですけれど、歌をやる方。どんなジャンルの人でも。それから、なんらかの楽器をやっていらっしゃる方。あるいは、音楽をやっていないんだけれど、静かな気分に浸りたいかた(笑)。

特に東京に住んでいると工業音とか車の騒音とかものすごい量を聞いているんですよ。そこから離れてもうちょっと自分の感覚に集中する時間っていうか、そういうのを持ちたい方にお薦めです。

ありがとうございました。

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